ETロボコン2006 見学報告

「日本の組み込み情報」編集部
(2006/7/6)

 2006年7月1日〜2日に東京都立産業技術高等専門学校にて開催されたETロボコン2006の初日を見学してきました。ここでは、競技内容および結果について報告します。

走行競技

会場風景

写真  ETロボコン2006では、参加チーム数が昨年の53チームから倍の108チームになり参加人数も500名を超えました。よって、用意された会場は左の写真(フラッシュが使用できないため、ピンぼけしています)のように満員となりました。
 そして、今年から競技を効率よく運営するためにピラミッドコースとパルテノンコースという2つのコースが用意されました。2つのコースでインコースとアウトコースを使用し、合計4台のロボットが同時に競技をします。さらに、今年からコース自体の仕様も変わったとのことで、布にコースを印刷するのではなく染めて作られたとのことです。

競技内容

 走行競技が始まると序盤からリタイアするロボットが続出し(以下のビデオ映像をご覧下さい)、完走率が2割をきる勢いでした。特にパルテノンコースではゴール直前に設けられた坂道でほとんどのロボットが脱落していました。
 また、モデル審査でエクセレントモデルを受賞したチームムンムンは2回のレースともスタート直後にコースからはずれてしまい、残念ながらリタイアする結果になってしまいました。まさに、モデルがよくても実装技術が伴わないと良い結果は出ないということが証明された瞬間でした。
 全体的には、ほとんどのロボットが完走を目指して無難に走行したため、チャレンジコースであるZクランクやショートカットに挑戦するロボットは全体の1割程度しかなく見学者としては少し残念に思いました。

ビデオ映像

写真 競技風景ハイライト(ET_Robocon_2006.wmv, 10.0MB, 2分35秒)
・No.15 そふこー と No.61 勝工ロボ研
・No.42 06式こたつむり と No.92 たこっと
・No.65 O.R.C. と No.13 もんてすQ
の3レースの映像を収録しています。

モデル部門

写真  ETロボコンにおけるモデルの傾向。
 競技コースの複雑化とともにモデルも複雑になってきていることがわかる。
写真  見事エクセレントモデルに輝いたチームムンムンのモデル。
 競技内容を詳細に分析し、ユースケース図、クラス図、シーケンス図、ステートチャート図を用いてモデルを設計した様子が見てとれる。

走行競技の結果

順位チーム名所属地域
1 O.R.C.オリンパスソフトウェアテクノロジー株式会社東京都八王子市
2 TEAM-DRAGON株式会社ソフトウェアコントロール関西支社大阪府吹田市
3 QUEST株式会社ユニテル東京都大田区
特別賞田町レーシング株式会社オージス総研組み込みソリューション部東京都港区
特別賞アクティブウィング株式会社富士通ラーニングメディア 西日本ソリューション部大阪府大阪市
JASA賞なんだいや(仮)リコーソフトウェア株式会社プロダクト事業部鳥取第三開発C鳥取県鳥取市

 今回、走行競技において特別賞を受賞したチームの理由ですが、審査員によると「ユニーク性や走行性などを見ていたが、Zクランクを華麗にぬけたことが一番の理由」とのことでした。
 また、JASA賞を受賞したチームの理由ですが、「走行競技では5位の成績を残し、モデル審査でもかなり上位のほうだったので、良いモデルが良い性能を出すという考えに近かった」とのことでした。

モデル部門の結果

順位チーム名所属地域
エクセレントモデル賞ムンムンNECソフトウェア北陸石川県白山市
ゴールドモデル賞Realizingオムロン株式会社滋賀県草津市
シルバーモデル賞豆ロボ株式会社豆蔵東京都新宿区
特別賞田町レーシング株式会社オージス総研組み込みソリューション部東京都港区
特別賞Teamふるかわアルプス電気(株)車載電装事業部ファームウェア技術部1グループ宮城県大崎市
JASA賞猫飯キャッツ株式会社ソフトウェア事業部&専修大学ネットワーク情報学部神奈川県横浜市

 残念ながら、入賞したどのチームも走行競技では良い結果を出すことが出来ませんでした。

おわりに

 今回上位入賞や特別賞に輝いたチームはすべて企業のチームでしたので、個人や学生の方々にはもっとがんばって欲しいと思いました。
 秋には、ET2006の展示会場内にてチャンピオンシップ大会が開催されるとのことですので、期待したいと思います。

編集部より

「日本の組み込み情報」では、組み込みメーリングリストを運営しており、2006/7/6現在、組み込み技術者メーリングリストには342名の方が参加されていらっしゃいます。まだメーリングリスト参加されていらっしゃないかたは、是非ともこの機会にご参加いただき情報交換および積極的な議論に参加いただけますようお願い申し上げます。

参考ホームページ

 以上簡単ですが、ETロボコン2006 の見学報告でした。



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