第9回組込みシステム開発技術展 見学報告

「日本の組み込み情報」編集部
(2006/7/6)

 2006年6月28日〜30日に東京ビッグサイトにて開催された第9回組込みシステム開発技術展を見学してきました。ここでは、LSI・オブ・ザ・イヤーおよび各ブースの展示内容について報告します。

LSI・オブ・ザ・イヤー

写真  初日の16時からは、LSI・オブ・ザ・イヤーの発表と授賞式が会場にて行われました。
写真  続いて別室にて記者発表会が行われ、受賞した各社への質疑応答が行われました。左の写真はデバイス部門でグランプリを受賞したサムスン電子株式会社の発表風景。

デバイス部門

会社名製品
グランプリサムスン電子株式会社50nm工程の16ギガNAND型フラッシュ・メモリー
準グランプリインテル株式会社デュアルコア インテルXeonプロセッサー
優秀賞富士通電子株式会社次世代車載ネットワークFlexRay対応のコントローラーLSI「MB88121」
優秀賞株式会社ルネサステクノロジ携帯電話用ベースバンドLSIとアプリケーションプロセッサのワンチップLSI「SH-Mobile G1」
優秀賞NECエレクトロニクス株式会社デジタルハイビジョン放送対応DVDレコーダ用LSI「EMMA(TM) 2RH」

設計環境/開発ツール部門

会社名製品
グランプリシンプリシティ株式会社Graph-Based FPGAフィジカルシンセシスSynplify(R)Premier
準グランプリNECエレクトロニクス株式会社半導体ソリューションプラットフォーム「platform OViA(TM)」
優秀賞サミット・デザイン・ジャパン株式会社Vista SystemC IDE
優秀賞日本ケイデンス・デザイン・システムズ株式会社Encounter(TM) RTL Compiler GXL
優秀賞マグマ・デザイン・オートメーション株式会社Quartz DRC

横河ディジタルコンピュータ/横河電機

写真  マルチコアプロセッサ(MPCore)に対応したadvicePROのデモ展示を行っていました。
写真  デモでは、MPCoreが搭載された評価ボード上でLinuxを動作させ、動画を表示させていました。また、ホストPC(Windows)上のデバッグウィンドウで4つのコアの状態を表示させ、停止・ステップ実行・コンティニューなどが出来ることを見せていました。

株式会社コンピューテックス

写真  Versatile Platform Baseboard for ARM926EJ-Sを使用してのデバッグのデモ展示を行っていました。
写真  デモでは、評価ボード上でLinuxを動作させており、ホストPC(Windows)上のデバッグウィンドウでシステムの停止・実行はもちろんのこと、カーネルスレッドやプロセスの状態遷移を表示したり、カーネルモジュールおよびアプリケーションのデバッグにもデバッガを起動し直すことなくシームレスに対応出来ることをアピールしていました。また、大規模なトレースにも対応しており、不具合が発生した場合もさかのぼって原因を追求することが可能とのことです。
 現在はARMのみの対応のため、今後順次サポートアーキテクチャを増やしていきたいとのことです。

株式会社フィット・デザイン・システム

写真  自社開発の静脈認証システムを使用したセキュリティシステムのデモを行っていました。

株式会社アルファプロジェクト

写真  先日、発表されたばかりのARM9コア内蔵プロセッサ搭載ボードコンピュータ「EMP-ARM9」のデモ展示を行っていました。プレスリリースは、こちらです。
写真 スライドショー、MP3プレーヤー、キオスク端末などへの活用を提案したデモを行っていました。

株式会社アプローズテクノロジーズ

写真  株式会社アルファプロジェクト製「EMP-ARM9」にも採用された「豊富な周辺機能を1チップ化した高性能・高機能プロセッサ AP4010」のデモ展示を行っていました。
 デモの様子は、こちらのデモ映像(ESEC_20060630.wmv, 4.44MB, 1分12秒)をご覧下さい。

シリコンリナックス株式会社

写真  SH3,SH4 CPU搭載 小型組込みlinuxボード CAT709, CAT760他のデモ展示を行っていました。
 SH4 Linuxによる工作機械稼働実験のデモの様子は、こちらのデモ映像(ESEC_20060630.wmv, 4.44MB, 1分12秒)をご覧下さい。

東和メックス株式会社

写真  SH3搭載組み込みLinuxボード「TMM1000」等のデモ展示を行っていました。
 左の写真は、POS端末への応用デモ。
写真  映像表示、ウェブブラウザ等が動作するウィンドウシステムも実現可能。

東亜ディーケーケー株式会社

写真  新製品のTCS-8040シリーズ等の展示を行っていました。
 CPUに400MHz動作のAMD AU1550-400を採用し、64MBのRAMを実装したことによりTCS-8000シリーズより処理能力が大幅にアップしたとのことです。また、32MBのFlash ROMを内蔵したことによりCFカードが不要となり、PCIバスも実装されているため、ユーザーが高速デバイスを追加することが出来るようになったとのことです。

株式会社アックス

写真  先日、発表されたCellおよびNios II用組み込みLinuxのサポートに関する展示を行っていました。
 Cell用組み込みLinuxのサポートに関するプレスリリースは、こちらです。
 Nios II用組み込みLinuxのサポートに関するプレスリリースは、こちらです。

ガイオテクノロジー株式会社/株式会社イーエルティ/トライピークス株式会社

写真  会場内でも大きく目立ったのがガイオテクノロジー社のブースでした。ブース内には、パートナーであるイーエルティ社、トライピークス社も展示を行っており、組み込みシステムのトレーニングプログラムの案内や「TP InstantBoot」のデモを行っていました。

イマジネーションテクノロジーズ株式会社

写真  モバイル・グラフィックス用IP等を展示していました。 2D/3Dグラフィックスを実現するPowerVR MBX/MBX-liteファミリーは、TI製OMAP、ルネサス製SH-MobileおよびSH-Naviなどのチップに採用されており、すでに国内で発売されている携帯電話にも入っているとのことです。

ビデオ映像

写真 デモ映像(ESEC_20060630.wmv, 4.44MB, 1分12秒)
・AP4010搭載CPU評価ボード
・SH4 Linuxによる工作機械稼働実験
のデモ映像を収録しています。

おわりに

 出展社数および小間数また来場者数も多く大規模な展示会でしたが、会場が広すぎて残念ながらすべてのブースを訪問することは出来ませんでした。組み込みといっても、ハード、ソフト、サービスなど様々な分野がありますので、もっとまとを絞った展示会になればと思いました。

編集部より

「日本の組み込み情報」では、組み込みメーリングリストを運営しており、2006/7/6現在、組み込み技術者メーリングリストには342名の方が参加されていらっしゃいます。まだメーリングリスト参加されていらっしゃないかたは、是非ともこの機会にご参加いただき情報交換および積極的な議論に参加いただけますようお願い申し上げます。

参考ホームページ

 以上簡単ですが、第9回組込みシステム開発技術展 の見学報告でした。



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