組み込み向けLinuxミドルウェア入門

アップウィンドテクノロジー・インコーポレイテッド
中村憲一
(2003/9/10)

※ 以下の記事は、Interface 2002年9月号別冊付録「組み込みLinuxとミドルウェアの徹底活用」、Interface増刊 TECH I. Vol.16「組み込みLinux入門」に掲載された記事を修正したものです。

はじめに

本文書では、Linuxのミドルウェアについて解説します。従来の組み込み用OSでは「ミドルウェア」というと、OSベンダーやミドルウェアベンダーから購入したり、独自に開発したりして別途用意する必要がありました。この場合の「ミドルウェア」とは、TCP/IPなどのプロトコルスタックやGUI環境などを指しています。現在、Linuxの人気が高い理由の一つに、「ミドルウェアが豊富である」という点があげられます。「Linuxでは、どのようなミドルウェアが用意されていますか?」という質問を受けることが多々ありますが、Linuxでは、TCP/IP, USB, IEEE1394, Bluetoothなどの「ミドルウェア」は、すでにカーネルの一部として取り込まれています。よって、ユーザーのシステムに特化するような特別なミドルウェアを除いてLinuxベンダーが用意するものではないということを理解していただきたいと思います。では、Linuxのミドルウェアとはどのようなものを指すのでしょうか? 本文書では、GUI関連ではQt/Embedded, Microwindowsを、マルチメディア関連ではMP3, MPEGファイルの再生に使用されるSDL, SMPEGなどを取り上げ、各々について解説します。

目次

1. GUI関連

2. マルチメディア関連



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